F1CD-005B

ロータス・フォード72 (LOTUS FORD 72) 1970〜1975年

実車について

 
LOTUS FORD 72 1970〜1975年

 
1970年コーリン・チャップマンはまたしても画期的なF1マシンを誕生させます。
それまでのフロントにラジエーターを備えた流線型のボディワークを捨て、走行時に発生する気流を生かして車体を路面に押し付ける様に、まるで空気を切り裂く様な形のウェッジシェイプ(楔型)マシンです。従来フロントにあったラジエーターは後輪荷重を増やす為と、楔形のボディワークの為にサイドに移動しました。またトーションバーを用いたサスペンションを採用し、インボードブレーキを採用していました。画期的なシステムを多く取り入れた為、当初はトラブルも多く、アンチダイブ、アンチスクワット方式のサスペンションは早々に放棄されました。
 衝撃のデビューを果たした1970年、ヨッヘン・リントの快進撃を支えましたが、イタリアGPでスピード重視の為、ウィングを外しての予選走行中に脚周りが壊れ、リントは事故死してしまいます。その後、チームメイトの活躍もあり、彼は天国のチャンピオンとなります。そして、1972年にはゴールドリーフからJPSにスポンサーカラーは変わったもののスピードは衰えず、エマーソン・フィッティパルディをチャンピオンに導きます。そして早いもののなかなか勝てなかったロニー・ペテルソンに勝利を授けたのもType72でした。そしてType72はマシン開発失敗や石油危機の影響もあり、1975年まで使われ続けました。都合6シーズンも使われ、F1GP19勝を挙げています。
長く使われた事もあり、当然の事ながらバリエーションも多く、バージョンもTypeEまで存在します。
 撮影車両はほぼシャーシはTypeEでカラーリングはデビュー時のものです。
 各タイプの差は以下の通り(ご参考までに・・・間違っていたらごめんなさい)
 ロータスType72  デビュー仕様(1970年)
 ロータスType72B アンチスクワットを取り除いたもの(レース参加した記録はありません)
 ロータスType72C アンチダイブを取り除いてタブを作り直したもの(1970〜1971年)
 ロータスType72D ファイアーストーンのロープロファイルタイヤに適合させたもの(1970〜1973年)
 ロータスType72E レギュレーションにあわせラジエーター部を一体構造に変更したもの(1973年以降)


 
デザイナー コーリン・チャップマン、モーリス・フィリップ 
 ドライバー ヨッヘン・リント(1970年)、ジョン・マイルズ(1970年)、エマーソン・フィッティパルディ(1970〜1973年)、レイネ・ウィーゼル(1971〜1972年)、デイブ・ウォーカー(1972年)、ロニー・ペテルソン(1973〜1975年)、ジャッキー・イクス(1974〜1975年)
 
グラハム・ヒル、デイブ・チャールトン、
イアン・シェクター、パディ・ドライバー、ガン・タイマー、エディ・ケイザン、ブライアン・ヘントン、ジム・クロフォード、ジョン・ワトソン他(プライベーター)


戦績 (1970〜1975年)

1970年 ヨッヘン・リント ジョン・マイルズ グラハム・ヒル エマーソン・
フィッティパルディ
レイネ・ウィーゼル
予選 決勝 予選 決勝 予選 決勝 予選 決勝 予選 決勝
スペインGP 8位 リタイア 予選落ち
ベルギーGP 13位 リタイア
オランダGP 1位 優勝 8位 7位
フランスGP 6位 優勝 18位 8位
イギリスGP 1位 優勝 7位 リタイア
西ドイツGP 2位 優勝 10位 リタイア
オーストリアGP 1位 リタイア 10位 リタイア
イタリアGP 事故 19位 欠場 18位 欠場 25位 欠場
カナダGP 20位 周回不足
USAGP 10位 リタイア 3位 優勝 9位 3位
メキシコGP 8位 リタイア 18位 リタイア 12位 10位


1971年 エマーソン・
フィッティパルディ
レイネ・ウィーゼル デイブ・チャールトン
予選 決勝 予選 決勝 予選 決勝
南アフリカGP 5位 リタイア 14位 4位
スペインGP 14位 リタイア 16位 周回不足
モナコGP 17位 5位 12位 リタイア
オランダGP 6位 失格
フランスGP 17位 3位 15位 6位
イギリスGP 4位 3位 13位 リタイア
西ドイツGP 8位 リタイア 17位 8位
オーストリアGP 5位 2位 10位 4位
カナダGP 4位 7位 7位 5位
USAGP 2位 周回不足 9位 リタイア


1972年 エマーソン・フィッティパルディ デイブ・ウォーカー レイネ・ウィーゼル デイブ・チャールトン
予選 決勝 予選 決勝 予選 決勝 予選 決勝
アルゼンチンGP 5位 リタイア 20位 失格
南アフリカGP 3位 2位 19位 10位 17位 リタイア
スペインGP 3位 優勝 24位 9位
モナコGP 1位 3位 14位 14位
ベルギーGP 1位 優勝 12位 14位
フランスGP 8位 2位 22位 18位 29位 予選落ち
イギリスGP 2位 優勝 15位 リタイア 24位 リタイア
西ドイツGP 3位 リタイア 23位 リタイア 26位 リタイア
オーストリアGP 1位 優勝 19位 リタイア
イタリアGP 6位 優勝
カナダGP 4位 11位 16位 リタイア
USAGP 9位 リタイア 30位 リタイア 16位 10位


1973年 エマーソン・
フィッティパルディ
ロニー・ペテルソン デイブ・チャールトン
予選 決勝 予選 決勝 予選 決勝
アルゼンチンGP 2位 優勝 5位 リタイア
ブラジルGP 2位 優勝 1位 リタイア
南アフリカGP 2位 3位 4位 11位 13位 リタイア
スペインGP 7位 優勝 1位 リタイア
ベルギーGP 9位 3位 1位 リタイア
モナコGP 5位 2位 2位 3位
スウェーデンGP 4位 12位 1位 2位
フランスGP 3位 リタイア 5位 優勝
イギリスGP 5位 12位 1位 2位
オランダGP 16位 8位 1位 11位
西ドイツGP 14位 6位 2位 リタイア
オーストリアGP 1位 11位 2位 優勝
イタリアGP 4位 2位 1位 優勝
カナダGP 5位 2位 1位 リタイア
USAGP 3位 6位 1位 優勝


1974年 ロニー・ペテルソン ジャッキー・イクス イアン・シェクター パディー・ドライバー
予選 決勝 予選 決勝 予選 決勝 予選 決勝
アルゼンチンGP 1位 13位 7位 リタイア
ブラジルGP 4位 6位 5位 3位
南アフリカGP 22位 リタイア 26位 リタイア
モナコGP 3位 優勝 19位 リタイア
スウェーデンGP 5位 12位 7位 リタイア
オランダGP 10位 8位 18位 11位
フランスGP 2位 優勝 13位 5位
イギリスGP 2位 10位 12位 3位
西ドイツGP 9位 5位
オーストリアGP 6位 リタイア
イタリアGP 7位 優勝
カナダGP 10位 3位 21位 13位
USAGP 19位 リタイア 16位 リタイア


1975年 ロニー・ペテルソン ジャッキー・イクス
予選 決勝 予選 決勝
アルゼンチンGP 11位 リタイア 18位 8位 ガン・タイマー エディー・ケイザン
ブラジルGP 16位 15位 12位 9位 予選 決勝 予選 決勝
南アフリカGP 8位 10位 21位 12位 25位 11位 22位 13位
スペインGP 12位 リタイア 16位 2位
モナコGP 4位 4位 14位 8位
ベルギーGP 14位 リタイア 16位 リタイア
スウェーデンGP 9位 9位 18位 リタイア
オランダGP 16位 15位 21位 リタイア ブライアン・ヘントン ジム・クロフォード ジョン・ワトソン
フランスGP 17位 10位 19位 リタイア 予選 決勝 予選 決勝 予選 決勝
イギリスGP 16位 リタイア 21位 16位 25位 リタイア
西ドイツGP 18位 リタイア 14位 リタイア
オーストリアGP 13位 5位 22位 欠場
イタリアGP 11位 リタイア 25位 13位
USAGP 14位 5位 19位 周回不足

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